電気電子システム学科の秋山教授は、セレンナノワイヤー(ナノ:10億分の1メートル、SeNW)を用いたコンパクトなガス成分分析センサを発明し、このたび国内特許[1]に続き、米国特許[2]を取得しました。これまでの多くのセンサ同様、SeNWを用いた従来型のセンサ[3]も信号強度の同じガス種を判別することができませんでした。
 このたび米国特許を取得したガス成分分析センサは、複数のセンサを数ミリの空間にコンパクトに内包し、センサ間の信号時間差を測定するという新たな手法により信号強度の同じガス種をも判別可能にしたもので、低消費電力(1μW以下)で動作できるのも魅力です。これにより、混合ガス成分の分析も可能となりました[4]。また、アルコール、アセトンやホルムアルデヒドなど揮発性有害ガスをも高感度に検出できるため、人体からの放出ガスを分析することによる病気診断や災害ロボットなどの用途が見込まれています。携帯電話による健康チェックの時代も来るかもしれません。なお、水素ガスにも反応する同様なセンサも特許出願中です[5]。詳細については、本学の研究・社会連携室へお問い合わせください。

[1] 特許第5804438号.
[2] 米国特許第9,759,676号(登録日2017年9月12日).
[3] 特許第5120904号, 特許第6099056号,米国特許第9134265号, 韓国特許第10-144788号(2014),ドイツ出願中11-2010-004-279.9,日本科学技術振興機構(JST)の支援による。
[4] Sensors & Actuators:B.Chemical(2016),pp.131-137 [featured article by Advances in Engineering].
[5] 特願2017-063353