講義内容

講義内容

基礎科目・専門共通科目

FEELプログラム

電気電子工学への導入科目として入学初年度に「FEELプログラム」を設けています。この科目は講義と実験とからなり、電気電子工学分野の様々なテーマについて学び電気電子工学に馴染むこと、および、ものづくりの基礎を習得することを目的としています。

講義では電気電子工学の様々なテーマについてわかりやすく解説をします。学科教員だけでなく企業の方々(電気電子システム学科の卒業生を含む)にも講演をいただいており、実際の仕事現場の様子を知るとともに、仕事に対する心構えなども学ぶことができます。

実験では各教員の研究室や実験室に赴き、様々なテーマについて基礎的な実験や実習に取り組みます。

電気エネルギーコース

エネルギー問題は今、全世界共通の重要な課題となっており、太陽光などの再生可能エネルギーによる発電システムの開発と普及が強く望まれています。また、電気自動車などクリーンなエネルギーで動く機器の開発、さらなる省エネ化も求められています。

電気エネルギーコースでは、発電システム、電気自動車、ロボットなどに代表される電気・制御システム分野の学習と研究に取り組みます。また、電気エネルギーコースでは「電気主任技術者」の資格取得が目指せます。

電気エネルギー変換機器

機器に応じた電圧に変換する変圧器や、モータや発電機といった回転機について学習します。地球温暖化防止に貢献する省エネルギー機器として、効率の良い電気自動車用モータや発電機、風力や水力などの新エネルギー利用する機器に使われている発電機の仕組みや動作原理について学び、理解を深めます。

ロボット工学

ロボットの構成、機構、運動学的な解析方法、ロボット制御について基礎的な内容を理解することを目的とします。主に産業用ロボットを対象に解説をしますが、現在大きい課題である移動ロボット、ヒューマノイドロボット、ロボットの知能化について、ソフトウェアとハードウェアの両面からも分かりやすく解説します。

電子デバイスコース

iPhoneや携帯ゲーム機などのモバイル端末などを見てわかるように最近の電子機器は、小型化・高性能化が急速に進み、生活や仕事に便利なものが次々と作られています。このような電子機器の進歩の鍵は、電子機器の「材料」である電子デバイスの開発にあります。

電子デバイスコースでは、半導体、集積回路、光素子、レーザー素子に代表される電子デバイス分野に加え、ナノテクノロジー、光ファイバなどの学習と研究に取り組みます。

センサ工学

センサは機械の感覚器官を担うもので、自動車、ロボット、家電製品などに多種多様なセンサが使われており、その重要度はますます高まってきています。この講義ではセンサ技術の全体像を把握し各種センサの構造および計測原理を学び、これらのセンサが実際にどのように利用されているか具体例を探りながら、センサに関する知識を習得します。

光・電磁波工学

光ファイバを用いた光通信、あるいはレーザを用いた光計測などの光の応用技術が、飛躍的な発展をとげています。これらの評価には、電磁波動論的な取り扱いが有効です。この講義では、光の伝搬、屈折、反射、回折、干渉等の基本的事項を理解した後、応用的観点より、光ファイバおよび光デバイス等について習得します。

コンピュータ・情報コース

指紋や顔の認証によるセキュリティシステム、渋滞状況も考慮して最短ルートを教えてくれるカーナビ、人が操作しなくても状況を検知し最適な運転をしてくれる各種家電製品など、コンピュータの発展は私たちの生活を支えるとともに、豊かな暮らしを提供してくれています。

コンピュータ・情報コースでは、信号処理システム、通信システム、画像処理システムに代表される電子情報システム分野の学習と研究に取り組みます。

画像工学

画像処理と画像認識の技術は現在あらゆる産業分野に応用され、使用されてきています。この講義では、画像処理と画像認識の技術を学び、それを実践するためのコンピュータプログラミング技法を習得します。また、拡張現実感などの画像処理とコンピュータグラフィックスとが融合した技術についても学びます。

コンピュータネットワーク

通信ネットワーク(インターネット)に関して新しい方式の実用化が急速に進み、通信ネットワークサービスの多様化が進展しています。これらは、個々の要素技術の発展とそのシステム化によるものです。この講義では、個々の要素技術の基本的事項を理解した後、応用的観点より種々のコンピュータネットワークシステムについて習得します。

複合領域コース

電気電子技術は、ロボティクスやメディカルエレクトロニクスなどのように機械工学分野や医学分野、その他様々な分野と結び付いて、それらの分野で用いられる機器やシステムの開発の助けになっています。

工学分野を幅広く知識修得したい学生のために、複合領域コースでは学科の枠を超えて、電気電子システム学科の専門科目とともに工学部の他学科の専門科目を履修することができます。