ケーススタディ

ケーススタディ

コンピュータ・情報コース専攻
K. T さん

K. T(2022年3月卒業)

兵庫県立相生高校出身
コンピュータ・情報コース/通信システム研究室(荒井研究室)

Q1. 現在のお仕事を教えてください。

 大阪市に本社がある無線通信機器メーカーアイコム株式会社」に勤めています。現在は、無線機のソフトウェア開発、特にインターフェース(スイッチやボリューム等、画面をタッチして操作する部分)を作っています。

 入社して今は2年目です。入社した当初は不安がとても大きかったですが、周りの先輩や同期に助けられながら、仕事を頑張っています。私は子供のころから無線機が好きで、アマチュア無線をやっていました。ですので、子供のころから好きだったことを仕事にできたので、仕事がとても楽しく、やりがいを感じています。

Q2. 学生時代のことを教えてください。なぜ、高校時代に岡山理科大学 工学部 電気電子システム学科を進路先と選んだのですか?

 進学を考えていたとき、電気電子システム学科のWebページとWebパンフレットをインターネット上で見つけ、それを見て選びました。カリキュラムの中に大好きな通信系の科目があったことに加え、実家(兵庫県)から毎日通学できる距離だったことも決め手になりました。

Q3. 電気電子システム学科で選んだコースを教えてください。

 通信関係の科目を学びたかったので、「コンピュータ・情報コース」を選びました。

Q4. 電気電子システム学科で学んでよかったことを教えてください。

 学部1年生の時の「電気電子工学基礎実験」や、学部2年生と3年生の時の「電気電子工学実験IとII」は楽しかったし、印象に残っています。実験を通じてオシロスコープなどの器具を使った経験は今の仕事で役立っています

 また、実験後に書くレポートも忘れられません。レポート提出後に先生に内容を指摘されて直したことは毎回大変でしたが、座学よりも先生とマンツーマンでやり取りできたことはよかったです。レポートを書いた経験は、現在上司に報告書を提出する際に役立っています。特に、きちんと相手に伝わる文章になっているか論理的な説明になっているか等、気を付けながら文章を書けるようになったのは実験レポートのおかげです。その他、座学で学んだC言語は、今の仕事にとても役立っています。

Q5. 4年生で配属された研究室の思い出を教えてください。

 私は研究室配属で、荒井研究室(通信システム研究室)を選んで入りました。選んだ理由は、私が通信の研究をやりたかったので、その研究をできるのが荒井研究室だったからです。また、荒井研究室では、電波ではなく可視光(人間の目に見える光の事)を用いた可視光通信に関する研究をやっていたのも選んだきっかけになりました。

 荒井先生の下、同期や先輩らと1年間、研究室で楽しく過ごせました。先輩にちょっとしたことでも気軽に質問できる、いい雰囲気の研究室でした。(上で書いた)実験の科目では使えない、珍しい実験器具や新しい装置を使って試行錯誤しながら研究しました。可視光通信は電波を用いた通信と違って、通信の送受信の様子が目に見えて確認できるので、実験がやりやすかったです。実験が上手くいったときはとても嬉しかったです。

 4年生だった2021年はコロナ禍でした。制限も色々ありましたが、それでも学内・学外での研究発表をオンラインでやったことはよい経験になりました。自分の研究成果を発表できる機会があったことは、今の私自身の力になっています。スライドを作ってプレゼンすることは就職した今でもよくしますし、卒業論文を書き上げた達成感も自信に繋がっています

Q6.大学時代に印象に残っていることはありますか?

 4年生の研究室も印象に残っていますが、それ以外ではサークル活動です。児童文化部というサークルに入って、公民館で紙芝居をしたりしていました。また、今の仕事とは直接関係ないのですが、教員免許をとったことも印象に残っています。教員免許を取るために、普通よりも講義の数が増えて大変でしたが、今となっては人とは違う様々なこと(教育実習等)を経験できたことは本当によかったです。

Q7. 大学時代に取った資格を教えてください。

 教員免許以外に、電気電子システム学科で取得できる「1級陸上特殊無線技士」と「第2級海上特殊無線技士」を取得しました。

 業務用の無線の部署ではこれらの資格があったほうがいいのです。今の部署ではこれらの資格がなくても仕事はできるのですが、いつ部署変更があるかわからないので、持っていて損はありません。これらの資格を取るために学んだこと、例えば電波法規などは、資格が要不要の部署に関係なく重要です。ですから、資格が必要ない部署でも、(資格を持っている方が)仕事がはかどります。

Q8. 最後に、高校生に向けて大学進学や分野選びについてアドバイスをお願いします。

今、自分が高校生のころを思い出すと、将来をなんとなくしか考えてなかったですし、「無線の仕事やりたいなぁ」くらいしか思っていませんでした。結果的に、今楽しいのでよかったのですが、やはり、将来の目標はあったほうがいいと思います。大学では目標を持って自分のやりたい事を選んでほしいです。

 また、就職活動の際、(今勤めている会社ではない)別の会社の方に「大学で学んだことは役に立たない」と言われたのですが、まったくそんなことはないので気を付けてください。大学で学んだことは今とても役立っているので、その言葉に惑わされないで、精一杯勉強してください。

 電気のことだけでなく、通信や情報のことも幅広く学べるので、岡山理科大学 工学部 電気電子システム学科はおすすめですよ!

電気エネルギーコース専攻
蜂谷 惇 さん

蜂谷 惇(2023年3月卒業)

岡山県立岡山一宮高校出身
電気エネルギーコース/先進電気機器学研究室(七戸研究室)

将来は携帯電話を作りたいと思っていた入学当初。理大で学んでいくなかで興味が深まっていき、最終的な関心は超電導に行き着きました。現在はガン治療に用いられる重粒子線回転ガントリーにおける超電導電磁石に関する研究をしています。患者の身体に直接触れずに重粒子線でガンを治療する装置であり、間者と医者の負担を減らしながら、ガンで亡くなる方を減らせるのではないかと考え、実現を夢見てわくわくしています。近々、同分野の最前線で研究されている方が来校されるので、緊張しつつも、貴重な機会に同じ研究者として楽しみです。

電気エネルギーコース専攻
岡崎 志保 さん

岡崎 志保(2023年度 学部4年生)

兵庫県立龍野高等学校出身
電気エネルギーコース/パワーエレクトロニクス研究室(麻原研究室)

「音」について深く学び、将来もその分野の職業につきたいと考えています。その実現にむけて、音響を電気・電子・情報の三つの分野から広く学べるこの学科への進学を決めました。大学では難しい課題や研究も多く、大変ではありますが、先生方の親身なサポートもあり、より深い知識・スキルが身につけられます。また自分が興味をもった分野を、仲間と協力しながら学び究められる環境は、とても楽しく充実しています。実際にCADを使った回路設計や数々の実験は、インターンシップでもとても役立ち、自分が目指す将来像に着実に近づけていると実感できています。