環境・エネルギー研究室

環境・エネルギー研究室

笠研究室では、デュアルインバータ(電気自動車用モータコントロールユニット/トランクションインバータ)の開発に関する研究を行っています。電気自動車の更なる発展のためには、その主機モータ制御用のモータコントロールユニットを小型軽量化する必要があります。単に小型軽量化すればいいというものではなく、実現には機械系および電気系の信頼性が重要です。そのため、筐体および内部部品制御機構を統合した評価の確立が必要です。笠研究室では、これまで試作車にモータ制御システムを提供しており、現在は、筐体および内部部品制御機構を統合した製品化を目指しています。

2台のモータ同時制御ユニット筐体の試作

車載用ルネサスエレクトロニクス社製高信頼性マイコンRH850/C1M-A2を適用した基板において、2個のモータを低ノイズでドライブする技術を実現しました。高信頼性マイコン搭載の2台のモータ同時制御基板および小型SiCインバータを搭載した車載ユニット化ユニットは、岡山県立大学・尾崎公一教授、光軽金属工業株式会社にご協力いただいています。本技術の特徴は、EVなどのモータ2個を同時に連携かつ独立し駆動させることができる点です。大容量SiCパワーモジュール適用による高効率や、車載用高信頼性システム開発で低ノイズ駆動などを実現しました。